水戸市立緑岡小6年の栗田渉結(あゆむ)君が、愛知県名古屋市で開催中のブラジリアン柔術の世界大会「2024SJJIF世界柔術チャンピオンシップ」に出場している。競技は、年齢、体重、帯の色で細かに分けて行われ、栗田君は10人ほどの相手と競技する。10人にはブラジル人選手も含まれる。栗田君は、「出るからには優勝を狙う」と話している。大会は29日まで。
栗田君は、同市千波町の総合格闘技(MMA)ジム「R-BLOOD」で、小学2年生からトレーニングを重ねている。夢見るのは世界で活躍するMMA選手で、柔術は、MMAの寝技のトレーニングを兼ねて1年半ほど前に始めた。この夏に出場した柔術の全国大会で優勝したことを受けて、世界大会への出場を決意した。MMA選手を夢見るようになったのは、MMAファンの父、有規さん(39)の影響だという。
ジムには、ほかにも小学生がいるが練習のほとんどは大人を相手に行う。体重が2倍以上の人を相手にすることもある。
MMAと柔術に共通する面白みは、「先の先を読んで仕掛けた技がうまく決まったときのうれしさ。学校の授業中も、『ああして』『こうして』と考えてしまうことがある」。
得意技は、腕の関節技のアームロック。世界大会でも決めたいと思っている。「応援してくれている家族やジムのみなさんのためにも、いい結果を出したい」と栗田君。