夕日が織りなす「光の道」 息栖神社(茨城・神栖)
浪川さんが撮影した「光の道」(11月2日撮影)

茨城再見聞

 神栖市の市職員浪川進さん(62)は、11月2日の夕暮れ、市内の息栖神社の境内に届いた一筋の光を撮影した。夕日が、常陸利根川近くに建つ一の鳥居から二の鳥居、朱色の神門を貫いた場面。

 日の光が地上の風物と調和して、特別な意味合いを抱かせることがある。こうした光は、「光の道」と呼ばれることがある。

 浪川さんが、同神社で光の道を撮影したのは、昨年11月に続いて2回目。浪川さんは、地元の四季の風景や植物などを撮影するのが趣味。同神社の依頼で撮影に出かけた際、偶然、出合ったという。「子どもの頃から知る神社だが、光の道ができることは知らなかった。もっと知ってもらえたらうれしい」

 浪川さんによると、光の道が見られるのは、11月初旬と2月初旬の数日程度という。

 同神社は、大同2(807)年に、現在地に遷座したと伝わる。鹿島神宮(鹿嶋市)、香取神宮(千葉県香取市)とともに「東国三社」と呼ばれていて、近年はパワースポットとして訪れる人も多い。

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