市史の新刊 旧石器から平安 常陸大宮市が刊行(茨城・常陸大宮市)
最新研究をまとめた一冊(常陸大宮市提供)

 常陸大宮市はこのほど、市内で発掘された旧石器時代から平安時代までの遺跡や遺物についての最新の研究成果をまとめた「常陸大宮市史 資料編1 考古」を刊行した。

 800点の図表を掲載したビジュアルな紙面構成。特に遺跡の分布や、土器の編年、型式について詳説した。

 第3章では、市を代表する再葬墓遺跡の遺構や遺物を紹介。国史跡となった「泉坂下遺跡」と、国重要文化財となった人面付壺形土器「いずみ」も登場する。近年発掘された「宿尻遺跡」の注目点も紹介している。

 「複数の専門家が、新たな視点で解説した。ふるさとの歴史ロマンを堪能してもらえたら」と、担当者。

 全10冊を刊行する計画の市史「常陸大宮市史」の4冊目。今後、同書の執筆を担当した講師の講演会などの開催も予定している。

 A4版743㌻、フルカラー。価格は1冊6000円。販売は、同市教育委員会文化スポーツ課、市歴史民俗資料館、市文書館で。問い合わせは、同課☎0295・52・1111。

 

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