今年6月から常陸太田市特産のブドウの栽培を体験してきた誉田小学校(同市増井町)の3年生19人がこのほど、最後の体験となる収穫を行った。
体験は、同市の6軒のブドウ園の協力で行っているもの。約30年間続いている恒例行事。
収穫の体験は、ブドウ園に多くの客が訪れる繁忙期と重なるが、「子どもたちの笑顔が元気をくれるから、喜んで協力している」と、協力ブドウ園の1つ、てるちゃんぶどう園(同市増井町)の園主、椎名理さん(64)。
児童が栽培を体験したブドウは巨峰。6月は花がつく時期で、児童らは、ブドウ栽培の流れを学んだ。緑色の実が大きくなり始める7月には、実に袋をかける作業に取り組んだ。
今回、園に入った児童らはまず、袋越しに伝わるブドウの成長ぶりに喜んだ。その後、袋を外すと、深い紫色に変わった様子に笑顔を浮かべた。
体験した松浦千慧(せんね)さんは、「一房がとても重くて、ずっと持っているのが大変だった」と笑った。宮田晴生(はるき)君は、「おうちで食べるのが楽しみ」と話した。