行方市の大河順子さん(48)は、手製のラスクを地元の直売所などで販売して約10年。大河さんのラスクは、フランスパンはもちろん、バターロールやクロワッサンなどいろいろなパンで作るのが特徴。
「パンの切り方も、横長にしたり、スティック状にしたり。こんなラスク、あるの!? と、楽しんでもらえたら」と大河さん。
長男を励まそうと調理師免許を取得したのが、ラスク販売につながった。当時小学生だった長男は、習い事の水泳をやめたいと言い出していた。やり通す力をつけさせたくて、「お母さんも試験頑張るから、一緒に頑張ろう」と説得した。
試験に合格すると気をよくして、以前から家族や友人らに喜ばれていたラスクを改良して、商品化することにした。
パンの一部は、パン店に特注して焼いてもらっている。やわらかく、サクサクとした食感に仕上げるのもこだわり。オーブンで時間をかけて焼いている。一番人気はレーズン入り。
ラスクの販売場所は、同市内の市観光物産館こいこい、農産物直売所楽郷(らっきょう)、鉾田市のJAファーマーズマーケットなだろう、小美玉市の花木センターほか。