【茨城再見聞】花貫に実る橙色のダイヤ フルーツほおずき(高萩)
花貫フルーツほおずきを持つ蓬田さん。周囲の枝にもホオズキが成っている

茨城再見聞

 高萩市大能の国道461号沿い、花貫渓谷に近い小さな集落に、「花貫フルーツほおずき」の産地がある。11軒でつくる花貫フルーツほおずき倶楽部(クラブ)は現在、収穫に忙しい。

 花貫フルーツほおずきは、一般的な食用ホオズキを、同クラブ会員らで工夫をこらして栽培し、味に磨きをかけたもの。同市の新たな特産品として認知されていて、東京の高級料理店からも注文が入る。味は、甘みと酸味が混ざり、「プラムやマンゴーにも似ている」とクラブ代表の蓬田茂さん(71)。生のほかジャム、アイスなどの加工品も好評だ。

 蓬田さんが、同地域で個人的に栽培していた人に味見をさせてもらったのが10数年前。許可を得て栽培を始め、仲間を増やした。

 全国放送のテレビ番組で取り上げられることも多く、蓬田さんは今期も、茨城出身のお笑いタレントと共演を果たしている。「何度やっても慣れないよ」とこぼしながらも、「みんなで育てた花貫の宝を守りたい」と決意を込める。

 収穫は10月下旬まで。蓬田さん☎︎090・7016・6537。

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