いわれ深い“俳句寺” 大儀寺(茨城・鉾田市)
句碑を説明する山上さん

  鉾田市阿玉の大儀寺の別名は、「俳句寺」。俳人松尾芭蕉が、同寺とゆかりの深い仏頂禅師を師として尊敬したことが、別名がついた背景にある。

 境内には、俳句の句碑178基が並び、毎年8月19日の「俳句の日」前後になると、俳句愛好家が足を運ぶ。俳句の作者の多くは、一般の俳句愛好家だ。

 最初の句碑が設置されたのは1973年。別名が普及したのはそれ以降のこと。

 句碑の設置は、当時からの住職、山上宗俊さん(85)の趣味が俳句だったことがきっかけ。その後、山上さんの俳句の師の宇野澤竹童さんも協力して、同寺を俳句ゆかりの寺としてPR。俳句仲間に句碑の設置を呼びかけると、次々と賛同者が現れた。

 山上さんは、「俳句で人の輪が広がり、楽しい人生を送っている。句碑を眺めて俳句の魅力に触れてもらえれば」と話している。

 

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