ピアノ入れ替えに音楽家らエール ジャズ文化支えるライブバー・ガールトーク
卒業を控える同店のピアノと笹ノ間さん

 水戸市白梅のライブバー「ガールトーク」のグランドピアノの買い換え資金を募ろうというクラウドファンディング(CF)が、同店を愛する日本のトップミュージシャンらの応援で盛り上がっている。同店は1988年開店。同市のジャズ文化を支えてきたバーだ。

 CF終了まで75日を残した6月15日現在で、応援総額は320万円を超えている。

 ピアノの入れ替えは数年来の懸案だったが、コロナ禍の影響で踏み切れずにいた。CFは、京都の老舗バーの成功例を受けて、取り組んだという。

 現在設置してあるピアノは1967年製。同店の笹ノ間雄一さんは、「長年活躍してくれたピアノには、枯れた音を含めて、ずっと付き合っていきたいと思うほどの愛着がある。しかし、メンテナンス費用の問題と、新たな感動をつくりだすという前向きな思いを経て決意した」と話す。

 ミュージシャンらは、同店のステージに立つことで同店を応援する。CFへの参加希望者が一定金額を支援すると、そのライブチケットが返礼品として贈られる。

 各種ライブがある中で目玉となるのが、新旧2台のピアノを使う2人のミュージシャンによるデュオライブ。「ピアニスト同士が互いのパッションをぶつけ合う貴重な機会」と笹ノ間さん。

 デュオライブの出演者と開催日は次の通り。支援金額はすべて1万円。伊藤志宏さん・片倉真由子さん=10月6日、宮本貴奈さん・国府弘子さん=同7日、椎名豊さん・デビッドブライアントさん=同8日、石井彰さん・栗林すみれさん=同9日、松本茜さん・堀秀彰さん=同10日、丈青さん・スガダイローさん=同11日、小野塚晃さん・新澤健一郎さん=同12日。

 CFへの参加でチケットが贈られるライブは、ほかにも多数。同店ホームページからアクセスできるCFサイトで、確認と支援申請ができる。同店☎︎029・225・0050(午後6時以降)。

 同店ホームページは、こちら

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