北茨城市華川町小豆畑(あずはた)の高原に立つ体験施設「ガラス工房シリカ」脇の「福寿草園」で、フクジュソウの花が咲いている。
2月上旬の雪が残った先週までは、雪の間から、太陽の光を浴びた黄色の花が元気に顔を出していた。今も、枯葉の間から顔を出している。
フクジュソウを目当てに、千葉県からバイクで訪れた本城春雄さん(56)は、「風は冷たいのに、こんなにたくさん咲いているとは。春の温もりを感じました」と、笑顔だった。
同園は標高350m。本県の北端に近い場所ながら、鹿島灘を一望する斜面にある。広さ約1000平方メートルで、花の数は約500株。
同施設によると、25年ほど前に職員らが苗を植栽したのが園の始まり。例年1月に入るとフクジュソウの開花具合を問い合わせる電話が入る。
フクジュソウは、キンポウゲ科の多年草で、春一番に咲くことで知られる別名“春告げ花”。
今年の見頃は2月中旬までの見込み。同施設0293・42・3550(第1・3水曜は休館)。