霞ヶ浦産シラウオで魚醤 「なめがたブランド戦略会議」が開発(茨城・行方市)
しらうお魚醤をPRする勢司さん

  行方市の「なめがたブランド戦略会議」はこのほど、地元霞ヶ浦で水揚げされたシラウオを原料にした調味料「しらうお魚醤(ぎょしょう)」を開発した。「すず」と「こはく」の2種類で、それぞれに個性ある味わいだ。

 魚醤は、魚などを塩漬けし、発酵、熟成させたもの。今回開発した2種は、シラウオに塩のみを加えて、身が溶けるまで待つという伝統的な製法で仕上げたという。

 すずは、熟成した魚醤そのままの素材感を生かした。こはくは、熟成した魚醤をろ過したもので、えぐみの少ないすっきりとした味。

 霞ヶ浦はシラウオの漁獲量が全国2位。ただ、漁期が限定的なため、同会議では、「一年を通してシラウオに親んでもらえるものを」と、加工品作りを発案。魚醤作りは、霞ヶ浦周辺で伝統的に食べられていたシラウオの塩辛から着想を得たという。製造は、ワカサギ魚醤を製造している岩手の「浅沼醤油店」に依頼した。

 販売を記念して、東京・恵比寿の人気日本料理店「賛否両論」の店主・笠原将弘さんに、しらうお魚醤を使った家庭用のレシピの考案を依頼した。「魚醤たまねぎドレッシングサラダ」など3品は、同会議のホームページで公開している。

 「飲食店からの問い合わせも入っている。多くの方に楽しんでもらえたら」と、同市ブランド戦略課の勢司裕崇さん(28)。

 価格は、すず(100ml入り)が1400円、こはく(同)が2000円。販売は、同市観光物産館「こいこい」や専用サイト「なめがたさんちの特選マルシェ」で。市のふるさと納税の返礼品にもなっている。同課☎0291・35・3114。

 

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