コロナ禍で外出する機会が減っている中、「各地を撮影した写真を見て、旅行気分を味わおう」という催しがこのほど、日立市本宮町の本宮老人福祉センターで開かれ、市内の38人が楽しんだ。
同市宮田地区の高齢者のサロン「ふれあいサロン北町」の企画の一つ。「外出する機会が少ないと、心も閉ざされてしまいがち。写真で各地を巡って、少しでもリフレッシュできたらと考えました」と、同サロン代表の鈴木淳子さん。
写真は、日立写真連盟副会長の関俊輔さん(85)が、これまでに撮りためた35枚。A1サイズに引き伸ばして額に入れたものを、1枚ずつ写真立てに立てて、その写真についての撮影秘話などを関さんが紹介するという形式で進行。
山梨県の冬の富士山、青森県の弘前城の桜、北海道・美瑛町の花咲く丘など、各地の四季折々の写真が登場。写真が入れ替わるたびに、「きれい」「行ってみたい」などと声が上がった。
参加した嶋野末吉さんさん(88)は、岩手県出身で、高校時代は青森県で過ごしたという。「弘前城の桜は、何度も見に行った思い出の場所。ずっと見に行けていないが、見事な写真で見られて、懐かしくなりました」と喜んでいた。