潮来市立牛堀中学校の男子駅伝チームが、このほど行われた県大会で4位になり、12月に東京で開かれる関東大会への出場を決めた。同校の生徒数は95人と、鹿行地区で最も少ない。生徒数の多い学校が上位を占める中での快挙だ。
関東大会出場は、「正確な記録はないが、1959年の創立以来のことかもしれません」と、小島剛校長。
強さの理由は、「合言葉は気合と根性。『昨日の自分に勝つ』という気持ちで走っていることです」とは、チームを指導する小川悠太教諭(28)。
チームの結成は8月で、メンバーは現在17人。同校に陸上部はなく、全校から希望者を募って結成した。運動部のほか、吹奏楽部からの参加もある。
練習は朝と放課後の2回。大会に出場できるのは6人だけの狭き門だが、練習を休む人はほとんどいない。「苦しい時こそ声を掛け合う。力が湧きます」と、3年の豊島大和君(15)。
練習では、小川教諭と共に指導する宮内洸平教諭(24)をはじめ、4、5人の若手教諭たちも一緒に走る。「苦しさをみんなで乗り越えてきました」と、小川教諭。
エースの美間祐人君(14)は、「関東大会では、全力を出し切りたい」と誓う。第31回関東中学校駅伝競争大会は12月4日、東京都八王子市で開かれる。