国内外で活動する水戸市の書家・北條蘭徑(らんけい)さんが主宰する書道教室「蘭の会」の書道展が11月30日から、同市泉町の文化デザイナー学院で開かれる。
テーマは、「こころの書」。強い心、優しい心、つなぐ心、拓(ひら)く心をもって、会のモットー「美感遊創」の世界を創作したという。
展示は28人による35点。北條さんの作品の一つ「夜坐(やざ)」は、畳1畳分の大きさの和紙に、水戸藩士の藤田東湖の同名の詩を書いたもの。白抜き材を使って文字を書き、裏面をこげ茶色で染めた。「幽閉中に詠んだ詩。どんな状況にあっても揺らがない、強い心にひかれて表現しました」と北條さん。
会期は12月5日まで。午前10時~午後5時。入場無料。