行方市井上の個人所有の山の散策路が、ヤマユリの開花時期に合わせて、開放されている。散策路は、ゆっくり歩いて15分ほどの長さ。あちこちに、自生したかれんなヤマユリの花が見られる。開放は、7月25日まで。見頃は、早めに終わる可能性もある。
散策路は、山の所有者が50年以上にわたって整備してきたもの。当初は、ところどころに花が見られる程度だったが、整備の成果で増えていった。
近所の小学生が遠足がてらにやってくるようになると、話題を呼んだ。一時は、はとバスツアーもやってきた。そのころは、整備費程度の入場料を取り、所有者らが、グループを作って見学者らをもてなした。
注目を集める裏側で、ヤマユリの盗掘が増えて、心を痛めた。6年前からはもてなしはやめて、自由に見学してもらうようにした。また、この時期以外の立ち入りは禁止した。
「一時期ほどの花の数はないが、ゆったりと楽しんでもらえている」と所有者の妻の関野とよ子さん(73)。
駐車場は、西蓮寺の仁王門駐車場を使える。仁王門を抜けると案内看板がある。同市観光商工課☎0291・35・2111。