日立市森山町の藤平(とうへい)一重さん(74)宅の庭でこのほど、高さ2・5メートル以上に育ったアロエが花を咲かせた。
花は、先月中旬まで家族らを楽しませた後、越冬のためのビニールで覆われた。
アロエは30年ほど前、一般的な大きさの鉢植えの形で譲り受けたもの。世話に手を焼いた藤平さんが、庭に、鉢のまま植え付けたところ、ぐんぐんと成長した。
やがて、洗濯物を干すなどの日常作業に支障を及ぼすほどになったが、「どうせなら花が咲くまで」という欲が生まれて、そのままにした。
最初に花が咲いたのは10年ほど前。「花が咲くと、いとおしくなりますよね」とは、一時は、大きくなりすぎたことに不満を持っていたという妻の雅子さん。
藤平さんは栽培を始めた当初から、アロエの葉をヨーグルトに入れて食べていた。雅子さんはいま、「アロエでいい化粧水ができるらしいの」と計画中。
花を天ぷらにするとおいしいという話があるというが、2人は「今ひとつだったよね」と、顔を合わせた。