
鉾田市箕輪の涸沼(ひぬま)水鳥・湿地センター観察棟「鈴の音(ね)テラス」は、涸沼湖畔にある出入り自由の野鳥観察施設。2階にあるガラス張りの「望遠観察スペース」には、望遠鏡10台が設置されている。
完成は昨秋。同時期に茨城町側の湖畔にも関連施設が建てられた。鉾田市の施設が野鳥観察が目的であるのに対して、茨城町側は生態系を紹介する展示が中心。設置は、涸沼が2015年にラムサール条約に登録されたことを受けたもの。同条約は、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を保全するもの。
2階にあるホワイトボードには、鳥獣保護員が園内や近隣で確認した鳥の種類を紹介。確認は月に2回。1月16日には、マガモ200羽、スズガモ4000羽などが確認されていた。涸沼で出合える鳥を写真入りで紹介したパネル展示もある。
スタッフの1人のお気に入りは、マガモのオス。「首の緑色が、夕方には紫色に見えることも。波に乗ったり、えさを食べたり。動きやしぐさがかわいいです」
月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)。午前9時~午後4時半開館。入館無料。同市みのわ水鳥公園☎0291・32・8443。