水戸と常陸大宮で「青春を共にした牛」の販売会 水農高生が飼育して全国大会で好評価(茨城・那珂市)
和牛甲子園の症状を手に、笑顔の生徒たち

 県立水戸農業高校の生徒たちが子牛の頃から世話に当たった和牛の肉が、きょう8日から常陸大宮市小場の「そうざい男しゃく」で、あす2月9日から12日までは水戸市泉町の京成百貨店地下1階の「柿安本店」で販売される。

 和牛は、全国の高校生が、自分たちで世話した和牛の質を競う「和牛甲子園」に出品したもの。和牛甲子園では上位入賞には至らなかったが、出品した2頭とも最高位の「A5」ランクを獲得した。「心を込めて育てた。たくさんの方たちに味わってもらえたら」と、生徒たち。

 出品した2頭は、BMS(霜降りの度合い)でも高評価を得た。1頭が最高の「12」、もう1頭も「10」を獲得。また、審査後に行われるせりで、1頭は、出品された59頭のうちの3番目に高い1㌔5568円という値段で落札された。

 1㌔5568円で落札された牛肉は、柿安本店のみでの取り扱い。販売は両店とも売り切れ次第終了となる。販売価格はせりの落札額とは異なる。

 和牛の飼育を担当した阿久津奈那さん(3年、17)と、佐藤愛蘭さん(3年、18)は、「想像以上の高い評価をいただき、頑張って育てたかいがあった」と、笑顔。張ケ谷李緒さん(同)は、「全国の出場校のレベルの高さに圧倒され、刺激を受けた」と、大会を振り返った。

 同校畜産科の尾沼久美子教諭は、「販売では、牛肉を味わってくれた方たちの感想を集めて、次回の挑戦に生かしたい」と話している。

 

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう