地域の貴重な文化財を一般公開する「曝涼(ばくりょう)」イベントなどが県内各地で行われるのを前に、今年の見どころなどを紹介する催し「秋の文化財・歴史資料の曝涼・公開2023プレイベント」が10月1日午後1~4時、常陸大宮市文化センターロゼホールで開かれる。
同市教育委員会、常陸太田市教育委員会、茨城史料ネット主催。
曝涼は、美術品や書物の虫干しをする日本の伝統的な行事。近年は、貴重な品々を一般公開する機会を兼ねて行う例が増えている。
常陸大宮市では11月11、12日に甲神社など9か所で、常陸太田市では10月14、15日に、24か所を会場に行われる。
また、曝涼とは名付けていないが、東海村の歴史と未来の交流館、水戸市の弘道館、城里町の県埋蔵文化財センターいせきぴあ茨城などでも、今秋に文化財や歴史資料の公開を予定している。
1部は講演会で、公開される文化財や歴史資料にかかわる調査、研究成果などを紹介する。
内容は、①「地域資源の活用と佐竹氏の山城整備」(講師・NPO法人美和の森の龍崎真一さん、河西和文さん)、②「佐竹氏と水戸藩の御三家」(講師・常陸太田市郷土資料館館長の市村真一さん)、③「江戸時代の村の婚礼料理―東染村御用留を読む―」(講師・茨城大学人文社会科学部教授で茨城史料ネット事務局長の添田仁さん)。
2部は、「ここが見どころ! 2023公開の文化財・歴史資料から」と題して、それぞれの曝涼、公開の担当者が登壇し、一押しの文化財を紹介するなど、徹底ガイドをする。
定員200人。入場無料、申し込みは不要。問い合わせは、常陸大宮市文化スポーツ課文化振興グループ☎0295・52・1111。