
潮来市永山の川魚料理「清水屋」はこの時期、ワカサギが、ウナギに並ぶ看板になる。秋のワカサギは、程よい大きさで脂が少なく、ワカサギ本来の味が強いという。使用するのは、霞ヶ浦と北浦産のみ。天ぷら、フライ、塩焼きが人気調理法だ。
料理長の根本和之さん(46)は、川魚を扱って約30年。調理は細部にこだわる。天ぷらとフライは、衣を薄めにして、揚げ油の温度を細かく調整することで、ふわふわに仕上げる。塩焼きは、ワカサギの大きさで焼き上がりに差が出ないように、1匹1匹、焼き時間を調整する。焼き場の熱源は備長炭だ。
ワカサギの天ぷらは1480円、フライ1350円、塩焼き780円。定食もある。漁の状況によって品切れもある。
同店は1774年創業。現在の店主は9代目。月曜定休。同店☎0299・64・2011。