江戸後期の浮世絵師、歌川広重の浮世絵木版画「東海道五拾参次」と、東海道の近江国(滋賀)大谷・追分周辺を発祥地とする「大津絵」を紹介する展覧会「幻の大津絵と東海道五拾参次」が、笠間市笠間の笠間日動美術館で開かれている。
東海道五十三次は、江戸と京都の間の宿駅を描いた絵画作品。広重は、東海道の絵師としてもっともよく知られ、生涯で20種以上を描いた。今展は、保永堂によって出版された55点と、現存数が少ないという丸清(まるせい)が出版した55点を、前後期に分けて展示。同じ宿駅でも版元によって違った景観が描かれていて、比較も楽しめる。
大津絵は、近年発見された35点を展示。岡本一平や、本県出身の山田みのるなど、大正期に活躍した漫画家によって描かれた「東海道五十三次漫画絵巻」も紹介する。
前期は2月6日まで、後期は同8日~3月6日。入館料大人1000円、65歳以上800円など。月曜休館(1月10日は開館し、11日は休館)。同館☎︎0296・72・2160。