大好きな畑で笑顔満開 「涸沼ハーブの里」の児玉さん
カモミールの花に囲まれて収穫する児玉さん

 茨城町下石崎の涸沼湖畔にある「涸沼ハーブの里」は、約20種のハーブを栽培し、乾燥ハーブにして販売している。開業から8年。真っ黒に日焼けした顔で作業に励む代表の児玉正輝さん(64)は、「ハーブを生活に気軽に取り入れてほしい」と話す。栽培期間中は農薬と化学肥料を使っておらず、価格は一般的な国産品の半値程度。

 畑は、5か所に分かれていて、広さは計75㌃。今はカモミールの花が満開。ラベンダーも収穫期を迎える。経費を抑えるため、収穫から乾燥、袋詰め、商品の納品まで、児玉さんがほぼ1人で行う。朝の新鮮な状態で収穫するため、午前3時半起きする毎日だ。

 児玉さんは、福島県の観光ハーブ園に長年勤務した。57歳で退職し、好きだった畑仕事もできると、自分でハーブ園を開くことに。茨城町は何度か訪ねたことがあり、温暖な気候が気に入った。

 当初は観光ハーブ園にするつもりだったが、広い農地が借りられず、当面は商品のネット販売を柱にすることにした。安価な外国産ハーブに負けない金額にしようと、価格を抑えた。

 独自ブレンドのハーブティーは、ヒット商品。「リラックス」(6パック入り400円)、「グッドナイト」(同)など6種があり、町のふるさと返礼品にもなっている。

 「広い農地が借りられれば、観光ハーブ園を実現したい」と児玉さん。

 ネット販売は、同社ホームページから。店売りは、同町のポケットファームどきどき茨城町店、JA水戸直売所さくらなどで。直売所ではフレッシュ(生)ハーブも販売している。同社☎︎029・293・7553。

 同社ホームページは、こちら

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