今年3月に一部が開通した「茨城県北ロングトレイル」を、ゴールデンウイーク(GW)に訪ねてみてはいかがだろう。ロングトレイルの企画と整備に携わる水戸市のアウトドア用品店「ナムチェバザール」社長の和田幾久郎さんも、「体力に合わせて楽しむことが可能」と勧める。
ロングトレイルは、自然や歴史などを楽しみながら山などを歩く道として、国内外で整備が進んでいる。茨城県北ロングトレイルは、県などが2018年から整備していて、全体の計画は県北地区6市町をつなぐ320㌔。
今回開通したのは、大子町内の約12㌔。月待の滝付近~町営袋田第一駐車場を結んだ。コース上に設置された道標にはQRコードが付いていて、スマートフォンで読み込むと、現在地を確認できる。迷う危険は少ないが、アップダウンがある上、気を抜くと危険が伴う場所もある。
12㌔を歩き切るには、丸1日かかる。和田さんは、「気軽に楽しむなら、北側からコースに入り、1~2時間程度で折り返すのがいい」という。12㌔には25の道標があり、北側から順に数字がふってある。和田さんによると、6番目の道標までに2時間かかると、最後まで歩ききるのは難しいという目安がある。
記者が歩いてみた感覚は、「最初は、2番目の道標まででも満足」というところ。山歩きの魅力は十分に楽しめるし、途中で出合えた久慈川を見下ろす景色には、感動があった。何度も行って、行くたびに距離を伸ばせば楽しみにもなるだろう。和田さんも、「茨城の豊かな自然を深く実感できます」と話している。
北側の入り口までは、JR水郡線下野宮駅から約2㌔。駐車場は宮川コミュニティーセンター(川山979の1)に20台分ある。
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