行方市を拠点に、地域の女性たちが発行している地域情報誌「Lien Ville(リアンヴィル)」が、3月で20号を迎えた。霞ヶ浦、北浦周辺地域を発行エリアに、人物や風景など、自分たちが見つけた魅力を紹介してきた。「ここで暮らす女性の目線を大切に、これからも楽しい誌面を作りたい」と、メンバー。
同誌は、2017年創刊。リアンはフランス語で「絆」、ヴィルは「街」の意味。同誌には、「街の魅力を情報でつなぎ、その魅力がさらに大きなものになるように」との思いを込めた。現メンバーは10人。現在の発行部数は3万5000部。
前身は、2009年から17年まで発行したミニコミ誌「りあん・めーる」。現在も編集長を務める横田照実さんら、北浦地域を中心にした小学校の母親らが集まり、各学校の話題や地域情報を交換して、より住みやすい地域になればと、年3回発行した。小学校が統合となったことを機に、役割を終えたと感じて休刊した。
リアンヴィルの誌面の柱は、魅力的な人物を紹介する記事。「活動の源は、魅力的な人たちと会えること。地域の魅力をつくるすてきな人たちが、私たちを支えてくれています」と、横田さん。
自家用車がなくても暮らしやすい地域になればとの思いから、「生活の基盤となる公共交通について、みんなで考えよう」という呼びかけも続けている。2月には、「第1回茨城の広域交通について考える会」を開催。新型コロナの影響でオンライン上を主にした話し合いとなったが、県や市の担当者や市議、バス会社の社長らの参加もあった。
次回の発行や配布場所は、ホームページで紹介している。