笠間市東平の障害者就労継続支援B型事業所「チャレンジ」利用者の佐藤てる江さん(69)がこのほど、短歌集「てるBAa(ばぁ)の大腸ガン狂想曲」を発刊した。
佐藤さんは、3年前の脳こうそくと、昨年の大腸がんと、続けて大病を患った。同書には、がんの発見から退院までの間に詠んだ34句を掲載。手術後初めて立ち上がったときの気持ちは、「最高の感動涙」と表現。若い医師を「イケメン」と呼んだりもしている。
命があることや、支えてくれた人などへの感謝と恩返しの思いから同書を発行したという。完成後、真っ先に世話になった医師や看護師に手渡した。
「命ある限り自分らしく生きていこうと思います。次は恋歌を詠んでみたい」と佐藤さん。
A4版13㌻カラー。短歌と共に、同事業所の利用者とスタッフが描いた挿絵も添えられている。市地域交流センターともべなどで閲覧できるほか、同事業所で500円で販売。