昨年12月から店頭に並び始めた県内産のイチゴだが、今まさに、収穫のピークを迎えている。春の優しい日差しを浴びたこの時期のイチゴは、味に深みがあり、甘みも増しているという。
鉾田市台濁沢の深作農園が栽培するブランドイチゴ「ひな苺(いちご)」も、今が収穫期。このイチゴの特徴の一つは、じっくりと時間をかけて成長すること。同農園社長の深作勝己さんは、「通常のイチゴと比べれば約1・5倍の栽培期間が必要。まるで娘を育てるように、多くの愛情を注ぐ必要があるイチゴ。だから、ブランド名は、私の娘の名前から取りました」と話す。
色は淡い赤色。酸味が少なく、小さな子どもでも喜んで食べるという。
収穫作業に当たるスタッフの目は、真剣そのもの。実の赤色の濃度や、つやなどから、消費者が最高の状態で食べられるタイミングを見極めて収穫する。「春の甘さを楽しんで」と深作さん。
ひな苺の収穫は、5月上旬まで。同園は新型コロナウイルス対策を講じた上で、イチゴ狩りも行っている。
同園☎︎0291・39・8560。