「サイのこと知ってくだサイ」 かみね動物園で特別ガイド~厳しい現況を伝える(茨城・日立市)
木の葉を食べるサニー

 野生のサイについて紹介する特別ガイド「サイのこと知ってくだサイ」が3月31日午後1時から、日立市かみね動物園のサイ展示場前で行われる。

 NPO法人「アフリカゾウの涙」(事務局・東京)と同園の共催。同法人は、絶滅が危惧される野生動物の保護や環境保全のための啓蒙活動を行っている。サイは世界に5種類いて、どの種類も絶滅の危機にあるという。

 特別ガイドでは、同園の飼育員で、サイ担当の高原和之さん(52)と、同団体の担当者が、サイについての話をする。折り紙でサイをつくるワークショップも行う。

 特別ガイドの実施に併せて同園は、3月31日まで、野生のサイの現状をパネルなどで紹介する「サイのいま」を開催中。絶滅危惧の原因は密猟であること、サイを守るためにどうしたらよいかなどがわかる。

個性ある3頭が生活

 現在、同園で飼育しているサイは、メトロ、フー、サニーの3頭。

 メトロはサニーの父親で、よく昼寝をしている。サニーは人懐っこい性格。フーはいつもしっぽをピンと立てて歩く。

 高原さんによると、サイは、大きな角があって体格が良く、怖い印象を持たれがちだが、性格は穏やかだという。「よく見ると、たれ目でかわいらしい顔をしている。サイのことを少しでも心にとめてもらえる機会になったら」と、高原さん。

 参加の申し込みは不要。同園 0294・22・5586。

 

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