バターまんじゅうが名物だった笠間市門前通りの「たちばな」が、「二代目たちばな」として営業している。店主は、市内に住む富田仁美さん。先代の味を残したいと、奮闘中だ。
たちばなの店主、米川吉道さん(71)は、富田さんの母親の知り合いで、以前から親交があった。米川さんが店を閉めるため、借り手を探していると聞き、「夫婦で長年頑張ってきたお店。いてもたってもいられなくなった」と、富田さん。すぐに米川さんのもとに向かい、「おじちゃん、私に貸して」と、申し出た。今年1月に開店した。
富田さんにまんじゅうを焼いた経験はない。ママ友たちにも協力を頼み、一緒に米川さんの特訓を受けた。まんじゅうは、バターの風味豊かな一口サイズで、味はこしあんとカスタードの2種類。生地の作り方、あんのしぼり方など、富田さんらは銅板でやけどをしながらも、一つ一つ覚えた。頑張る姿に、米川さんも安心してくれた。
おかめやひょっとこなどのかわいい焼き印を導入したり、月替わりの1品(3月はいちごみるく)を加えるなど、二代目店ならではの工夫もある。1個90円。営業は木、金、土、日曜の午前11時~午後4時(生地がなくなり次第終了)。同店☎0296・72・3725。