日立市末広町の多賀図書館で、童話作家で詩人の宮沢賢治のおすすめの本を紹介する展示「宮沢賢治とオノマトペ」が行われている。会期は来年3月下旬まで。
オノマトペは、生き物や自然界が発する音を、言葉で表現する擬音語と擬態語のこと。賢治の作品には、「かぷかぷ」「のんのんのんのん」など、独特な表現のオノマトペが多いことからこのタイトルを付けた。
「やまなし」「オツベルと象」「猫の事務所」など、特徴的なオノマトペが登場する絵本を中心に20~30冊を展示している。本に親しんでもらおうと、色画用紙で夜空や宇宙などを表現するなど、POPにも力を入れた。
選書と展示を担当した同館職員の湯田裕子さんと山田春美さんは、「本を手に取るきっかけになれば」と話している。なお、展示中の本は、貸し出しも行う。
なお、今年は、賢治の没後90年にあたる。