名字研究家の高信さん新著「ご当地珍名見つけ隊」 珍名度合いを独自指数で発表(茨城・水戸市)
新著を持つ高信さん。本棚には約700冊の電話帳が並ぶ

  水戸市の名字研究家、高信幸男さん(67)がこのほど、全国の珍しい名字と、その由来を紹介した著書「ご当地珍名見つけ隊~高信先生の全国行脚~」をまとめた。神奈川の「一寸木(ちょっき)」さん、京都の「一口(いもあらい)」さんなど、聞きなれない名字が満載だ。

 珍名は、北海道から沖縄まで、全47都道府県から2つずつ掲載した。本県からは、「圷(あくつ)」さんと「土生都(はぶつ)」さんが登場している。

 由来のほか、その名字の珍しさの度合いを「めずらし度」という指数に置き換えて表現するなどしている。

 高信さんは名字の調査を始めて50年。名字に関する著書は7冊目になる。

 高信さんが名字に興味を持ったのは、高校1年の時。県北部の大子町出身で、小中学生時代、クラスの仲間は「斉藤」や「高信」など、同じ名字の子が多かった。高校に進学すると状況が一変して、「名字の種類の多さに驚いた」のがきっかけ。

 中でも珍名に興味を持った。社会人になってからは、全国から集めた電話帳を頼りに、珍名さんを訪ね由来を調べた。行く先で聞いた意外な由来や、珍名ならではのエピソードが励みになった。「珍名さんゆえの苦労があるが、皆さん誇りや愛着があるんです」

 「名字は先祖の思いが込められた“家宝”。自分の名字に興味を持ち、大切にするきっかけにもなったら」と、高信さん。1冊1100円(税別)。全国の書店などで販売。

 

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