植物を増やす方法の一つ「挿し木」の体験会「挿し木ワークショップ」がこのほど、鉾田市鉾田の鉾田中央公民館で開かれ、自宅で草木の栽培を楽しんでいる市内の23人が参加した。
挿し木は、親株から枝や茎の一部を切り取り、土や水に挿して増やす方法。草花の茎の場合は「挿し芽」とも呼ばれる。
体験会は、市内の野草愛好会「鉾田野草クラブ」(米川久美子代表、会員26人)が、栽培の楽しみを広げようと企画。講師は、元中学校校長で、盆栽や山野草を愛して53年という同市の飯島武夫さん(80)。参加者は定員の15人を上回った。
体験会では、アシズリノジギク、クジャクツバキ、フジバカマなどの4種類の草木を挿し木した。参加者は、「茎は斜めに切り落とす」「葉は思い切って小さく切る」などのポイントの説明を受けながら、鹿沼土を入れた植木鉢にそれぞれに挿し木した。
自宅でアジサイなどを栽培していて、挿し木に興味を持って2か月という望月俊夫さん(76)は、「節から根が出てくることなど、知らなかったことばかり」と、満足した様子。飯島さんは、「基本をもとに、いろいろな方法を試してみるのも挿し木の楽しみの一つ」と、アドバイスしていた。