長年もの作りを楽しんでいる日立市内の５人による展示会「ちいさな文化展！～歩むことの大切さ～」が１月１０日から、同市幸町の日立シビックセンター１階ギャラリーで開かれる。「制作者たちの熱い思いを伝えよう」と日立演劇連盟が主催しているもので、１７回目。
出展は、「きりはり画」の大越斉さん（８０）、木工と絵画の中道照さん（８１）、絵画の槇栄子さん。また、福田暎さん（８５）は、民話紙芝居を実演。桜井正一郎さん（８９）は、手作り紙飛行機などの体験会を開く。
中道さんの木工は、定年退職後に学び始めた「指物（さしもの）」の作品。指物は、くぎを使わず、木の板に凹凸を刻んで組み合わせて木工品を作る日本の伝統的な木工技術。中道さんの指物作品は、白と黒の模様を持つ柿の古木「黒柿」の木目を生かしたものが多い。
展示は３部構成で、１つは、島崎藤村の小説「夜明け前」の舞台の旅籠（はたご）の一室を表現したジオラマ風の展示。絵画は、趣味歴３５年のキャリアという油絵をならべる。「こつこつと作ってきた作品。多くの人に見て、楽しんでもらえたら」と、中道さん。
会期は１月１５日まで。午前１０時～午後５時。入場無料。
