県立水戸農業高校(那珂市東木倉)の生徒たちが育てた野菜や花、加工品を販売する「出張! 水農祭」がこのほど、水戸市泉町の京成百貨店1階正面口で行われ、にぎわった。
「水農祭」は、同校伝統の文化祭。授業や実習で育てた農産物を販売しているが、新型コロナウイルスの影響で、昨年は中止、今年は生徒と保護者のみ対象の限定開催となった。同店は、丹精した品々をより多くの人に味わってもらえる機会をつくり、生徒を応援しようと、同校と協力して出張販売会を企画した。
販売したのは約30品目。園芸科が育てたシクラメンは赤やピンク色が華やか。加工品は、名物のイチゴジャムのほか、生パスタやみそ、酒なども並んだ。
店長を務めた農業科2年の村上隼大さん(17)は、「お客さまと直接話ができたり、笑顔を見られるのはうれしいし、もっと頑張って作ろうという気持ちになる」と、張り切っていた。
買い物に訪れた市内の木名瀬知子さんは、「以前に水戸農高産のネギを買って、ネギ焼きを作ったら、とっても甘くて、孫が喜んだ。今日は3袋買いました」と笑顔だった。