先人たちの知恵や苦労を学ぼうという農作業体験会がこのほど、東海村村松の歴史と未来の交流館で行われ、親子など8組、計30人が参加した。体験したのは脱穀作業で、昔ながらの道具を使用した。
使用した道具は、くし状の歯に稲穂を通して、米をそぎ落とす「千歯扱(こ)き」や、回転する歯に稲穂を当てる「ガラコン」=写真=など。すべて、同館に寄贈されたものだという。
慣れない様子の参加者だったが、1時間で、約10㌔の米を加工した。参加した同村の木村小夏さん(10)は、「昔の人の苦労が分かった。もらったお米は大事に、味わって食べたい」と話していた。