ひたちなか市の平磯海水浴場のシンボル「くじらの大ちゃん」が、“レスキュー”(支援金)を求めている。支援金は、はげてしまった塗装や傷の修理に使う。大ちゃんを見守る地元の応援団が、インターネット上で支援金を募るクラウドファンディング(CF)に挑戦している。
大ちゃんは1983年、旧那珂湊観光協会平磯支部が中心となり、海水浴場の目玉にと制作を考案した。全長15㍍で、海水浴を楽しむ子どもたちが、大きな背中に乗ったり、背中から下りるすべり台から海に飛び込むこともできる。
制作者がこだわったのは、色。「どんな天気でも目立つように、朱色にしました」と、当時の支部長で、応援団団長の磯崎順三さん(82)。制作を依頼した造船所からは、「クジラは黒色。朱色はおかしい」との反対もあったが、完成後は一躍人気者になった。近年は景気の低迷やコロナ禍で、費用が捻出できずに、最後の修理から11年が過ぎているという。
「もう一度、きれいな朱色の姿で泳がせてあげたい」と、磯崎さん。CFの締め切りは9月23日。CFサイト「キャンプファイヤー」に掲載している。
「キャンプファイヤー」のくじらの大ちゃん支援ページは、こちら。