JR水郡線常陸大子駅前にある商店街の12店に、町内の精神科病院「袋田病院」の造形教室のメンバーによる作品が飾られている。
取り組みのタイトルは、「病院をとびだして、だいごまちの商店街に、絵をかざろ」。作品は、絵画やステンドグラス、オブジェなどさまざまで、各店の小さなスペースを借りて展示。各店の雰囲気に合わせて展示作品を選んだといい、「なじみの店先で、日常のちょっとした変化を楽しんでもらえたら」と、同教室の担当者。
同教室は、利用者の自己表現の場として、2001年から造形活動を開始。14年からは、病棟や診察室などを展示会場にした展示会「アートフェスタ」も開催している。商店街での作品展示は今回が初めて。
協力店の一つ、雑貨店「memeguru(メメグル)」には、イラスト5点を展示。同病院内の祭りで使用された浴衣のリメーク作品なども展示され、精神科医療の歴史と今も伝えている。「店の魅力が広がってうれしい」と、店主の飯田萌美さん。
各店で、12店を案内したチラシを配布している。展示は9月25日まで。