常陸大宮市鷲子の道の駅みわ北斗星2階で開かれている「残したいふるさとの四季」は、市内の益子忠一さん(78)が、「ふるさと」をテーマに撮影した作品が並ぶ写真展。益子さんは、定期的に展示会を開いて6年。原動力は、「ふるさと愛と、感謝の気持ち」だという。
今回は「春夏の部」として、美和地区で撮影した47枚を展示している。3月終わりに雪が降り、ツバキの花や菜の花が雪をかぶった様子。桜は、名所だけでなく、地元の人たちの散歩コースの桜並木も撮影した。地域で植えたアジサイ、山車が練り歩く夏祭りなども題材になっている。
益子さんは、シイタケ農家だった現役時代から写真撮影が趣味。シイタケの納品に向かう道中も、カメラを携えた。
6年前に脳こうそくを患い、右半身が不自由になったが、「以前よりも撮影にのめり込みました」。
撮影時、カメラを三脚に固定するのは妻のまち子さん(72)の役目。「お母さん(まち子さん)に感謝だね」。カメラにはレリーズケーブルをつけて、利き腕ではない左手でシャッターを切る。
道の駅は、農家時代にシイタケを納めていた場所。「集客の一助になれば」との思いもある。
当初は、写真を展示するだけのつもりだったが、来場者との会話が楽しくて、会期中はほぼ毎日会場にいる。「これも、お父さんの元気の秘けつです」と、まち子さん。
入場無料。展示は5月8日まで。