車を降りたら別世界 横川の下滝(茨城・常陸太田市)
木々の緑と、白い流れとのコントラストが美しい横川の下滝(5月26日撮影)

 常陸太田市折橋町にある「横川の下滝(よこかわのしもだき)」は、落差10m近い落ち込みが2段、その上にもう1段ある見事な段瀑だ。この時期は、周囲に茂る雑木の新緑やこけむした岩の濃い緑色を、滝の水しぶきがつややかに演出している。

 同滝は、市の観光スポットになっていて、駐車場と、観瀑用のスペースや階段が整備されている。

 「車を降りたら、すぐに別世界。この滝ならではの魅力の一つだね」とは、地元の佐藤善昭さん(70)。

 佐藤さんは滝巡りが趣味で、「これまでに8000か所くらいは写真に撮ったかな」。有名な滝より、雨の日にだけに現れるような名もなき滝が好き。地元の山を歩いていても、そんな出合いが多くあるという。滝の風景は、心にも訴えてくるという。「心静かに眺めていると、雑念が消えて、気持ちがすっとするんです」

 同滝は、国道461号「折橋」の交差点から、高萩方面に約2km進んだ右側にある。

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