
鹿嶋市鉢形台で鍼灸(しんきゅう)院を営む栗尾直樹さん(47)のもう一つの顔は、世界の舞台を見据えるアマ・レスラー。今年1月に東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた第24回全日本マスターズレスリング選手権大会フリースタイル62キロを獲得した。
あす7日からは、世界大会遠征費の支援を募るためのクラウドファンディングを始める。
世界を見据えるのは2回目。高校と大学時代にも日本一に輝き、シドニーオリンピックの最終予選で敗退した。
いったん引退し、飲食店を営むなどしながら、鹿嶋市内の高校レスリング部のコーチを務めた。また、ボクシングにも挑戦して、プロのライセンスを取得した。
しかし、「世界を目指した選手の時の没入感は、どうしても忘れられなかった」。
昨年4月、同市武井にレスリング道場を立ち上げ、選手として再出発した。
目標は、世界一。「そう決めたときに、無心になって、一つのことに打ち込める感覚が湧いてきた」と栗尾さん。
クラウドファンディングは、専用サイト「KAMO(カモ)ファンディング」で行う。プロジェクト名は、「世界一への挑戦!世界大会に出場したい」。世界大会で使用するTシャツに社名を表記するなどの返礼品がある。