笠間市の会社員神田英雄さん(71)の水彩画展が、同市平町の市立友部図書館ギャラリーで開かれている。展示しているのは、東京・日本橋から長野・下諏訪までの甲州街道(約230㌔)の半分ほどを歩き、出会った風景を描いた12点。展示は12月4日まで。
徒歩の旅をテーマにした水彩画展は2回目。前回は、東京・日本橋から京都・三条大橋までの東海道約500㌔を、2年かけて、延べ29日間で歩いた集大成として開いた。
旅では、自宅から目的地までは電車を利用し、1日平均15㌔を歩くという。絵は、現地ではゆっくり時間がとれないため、撮影した写真をもとに帰宅後に描いている。
甲州街道は昨年10月から歩き始めた。東海道よりも山道が多く、歩くのに苦労しているというが、「風景や時代を感じる建物など、心にとまったものを描いています」。
神田さんは、もともとウオーキングと絵を描くことが趣味。街道ウオーキングは、案内本に出合ったことがきっかけで挑戦を始めた。普段も毎日1万歩を歩いて、体力作りを続けている。
「歩きだからこそ見える景色がある。その楽しさが伝わったらうれしい」と、神田さん。
茨城百景を訪ねて描いた13点も展示している。開場は午前9時~午後7時(土、日曜と祝日は午後5時まで。最終日は午後1時まで)。月曜休館。