正月飾りなどに使われる縁起物のワカマツの出荷準備が神栖市の生産農家で進行中だ。
同市は、ワカマツの出荷量日本一。出荷したワカマツは東京を経由して、全国の花店などに届けられる。
同市矢田部の長谷川泰明さん(62)宅では約10万本を出荷予定。種から栽培して4年がたったワカマツが、余分な葉や枝を落とされて、巨大な水槽の水につけられている。
ワカマツは、天に向かって真っすぐに伸びることから縁起物とされる。「今年の出来は良い。皆さんにとって来年が幸せな1年になれば何より」と話した。
なお、同市がワカマツ出荷量日本一なのは、栽培に適した砂地であることが一因という。「葉が伸びすぎす、バランスの良いマツが生産される」と長谷川さん。