村を走った「村松軌道」展 歴史と未来の交流館(茨城・東海村)
村松軌道の車体を、ダンボールで再現した実物大模型

  100年ほど前、現在の東海駅から阿漕ヶ浦までを走った機関車「村松軌道」を紹介する企画展「村を走った幻の小さな鉄道―村松軌道―」が、東海村村松の同村歴史と未来の交流館で開かれている。9月24日まで。

 村松軌道は、現在の東海駅(当時は石神駅)から、約4km先の村松山虚空蔵堂までの参詣客を運ぶことを目的に発案された。1926(大正15)年~31(昭和6)年の6年間走った。

 企画展開催のきっかけは、2019年に同軌道で使用していたレールが発見されたこと。

 展示では、同軌道のレールのほか、運行会社の設立経緯や走ったルート、関わった人たちなどについて紹介。鉄道省に提出された機関車図面から製作したという、ダンボール製の実物大模型もある。「村松虚空蔵堂や地域の発展への思いをのせて走った鉄道。当時の思いを少しでも感じてもらえたら」と、同館。

 8月26日は、「あこがれの駅長なりきり体験」として、駅員の制服、制帽の着用体験を実施(子ども対象、午前9時~午後3時)。午後1時半からは、東京・岩倉高校の鉄道研究部の生徒が来場し、鉄道クイズなどを行う。

 入場無料。月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休み)。午前9時~午後7時(土、日曜、祝日は同5時まで)。同館029・287・0851。

 

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