野菜農家のトマトスムージー さわやか風味で栄養満点(茨城・常陸太田市)
トマト甘酒スムージー(左)。右は、トマトと、西洋野菜のビーツを使ったスムージー

 トマトは夏野菜の代表格。生でも、煮ても、焼いても良しだ。

 「農家のおすすめの食べ方は何だろう?」。そう思って常陸太田市大中町の布施美木(ふせ・みき)さんを訪ねると、冷凍したミニトマトを使ったスムージーを教えてくれた。「うちの夏の栄養補給ドリンク。1杯で元気いっぱいですよ」

 作り方は簡単だ。ジューサーかミキサーに、冷凍庫で凍らせておいたミニトマトを入れて、甘酒、牛乳、水、種をぬいた梅干しを加えて混ぜるだけ。

 一口飲むと、トマトのさわやかな風味が広がり、後味には甘酒のほんのりとした甘みも感じる。冷たくて、汗がすっとひいた。

 作り始めたきっかけは、「栽培しているミニトマトの保存に困ったこと」と布施さん。水洗いしてへたを取り、丸ごと冷凍することにした=左写真。

 甘酒は、自家製の米から作ったこうじを原料に手作りしたもの。ミニトマトだけのスムージーも作ったが、「甘酒を加えれば、より栄養がとれるかも」と、思いついた。梅干しを加えたのは、「梅干しの塩味がトマトの甘みを引き立てて、全体の味を引き締めてくれるから」と、布施さん。朝のほか、農作業の合間に飲むことも多い。

 

レシピ

 

トマト甘酒スムージー

〈材料〉 冷凍したミニトマト10個(約200g)、牛乳100cc>、甘酒50cc、水50cc、梅干し1個
〈作り方〉 ジューサーかミキサーの中に材料をすべて入れて、混ぜる

  トマトは、ミニトマトではなく、大玉トマトでもいい。好みでハチミツやメープルシロップを加えても。トマトは冷凍せず、生の状態でもいい。その場合は、水の代わりに氷水にすると、冷たく仕上がる。

 

 ビーツ&トマトスムージー

〈材料〉 冷凍したミニトマト5個(約100g)、バナナ1本、水100cc、牛乳100cc、ビーツ(生のまま刻む)10g、梅干し1個〈作り方〉 トマト甘酒スムージーと同じ

 

布施さんが育てたミニトマトとビーツ。

 

布施さんはどんな人?

 

トマト畑で笑顔の布施さん

 

 布施さんは、夫の大樹さんと「木の里(このさと)農園」を開いて24年。約60品目100品種の野菜を有機栽培している。旬の野菜を詰めた「野菜ボックス」は全国に発送している。

 簡単でおいしいレシピが好評で雑誌に連載も持つ。もとは料理は得意ではなかったが、農作業と、3人の子育てに追われるうちに、自然に編み出した料理法だ。

 レシピは、同農園のホームページ(https://konosato.com/)でも掲載している。

 

 

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