2021年に「楽栗」(笠間市手越)がオープンして以来の看板商品「楽栗フィーロ」(880円)は、毎日のように完売する。今の1日の提供数は、オープン当初の倍の200食。それでも週末には、午前中に完売することも多い。
フィーロはイタリア語で「糸」の意味。マロンペーストを合わせた生クリームの上に、糸状のマロンペーストを重ねる。糖度は20%。甘みを抑えているのは、栗の風味を楽しむため。皿には塩が添えられていて、味の変化を楽しめる。
使用する栗は、笠間市農業公社の同市内の自社農園で収穫したもの。器も、笠間産の笠間焼き。
注文を受けてから“糸”を重ねる。ガラス越しに眺める製造風景も楽しい。店長の笹島寛さんは、「栗の生産量は日本一だが、ブランド力はまだまだ。もっと、おいしくしたい」と意気込む。
〈店情報〉 笠間市手越22の1(道の駅かさま内)。道の駅かさま0296・71・5355