日立市旭町に昨年オープンした中華食堂「衣(い)さんの店」の店頭に、存在感たっぷりの手作りロボット人形が立っている。中国吉林省出身の店主、衣鳳(イフェン)さん(36)が、同店のオープンを控えていた頃、市内のリサイクルショップで出合って、看板代わりに購入したもの。「一目ぼれでした」と衣さん。
台座を含めて約2㍍という長身。廃材を組み合わせて作ったとみられるが、塗装が鮮やかで、昭和のアニメのヒーローロボットにも見える。台座の「サト号」の文字のいわれは不明。
中国のレストランでは、店頭に出迎え役のスタッフがいることも多く、その代わりなるという思いもあったという。
同店の自慢は皮から手作りするギョーザ。衣さんの母親の味がモデルで、中華調味料を組み合わせた本格的な品。地元のまつりなどでも出店していて、好評だという。
衣さんは、「お客さんからロボットについて聞かれても何も答えられないの。でも、良い仕事をしてくれている」と喜んでいる。同店☎︎080・3365・7790。