水戸市の偕楽園のシンボルとして親しまれ、一昨年9月の台風15号で倒木したヤマザクラ「左近の桜」の復活に向けて、県は今月から、寄付金の募集を始めた。
新型コロナウイルスからの復興のシンボルとなるよう、来秋以降、以前と同じ見晴広場に植樹する。
県は、「桜の成長を見守りながら、偕楽園の歴史を継承していきませんか」と、協力を呼びかけている。
偕楽園の左近の桜は、約200年前に仁孝天皇から贈られたのが始まりで、当初は弘道館に植えられた。倒木した桜は3代目で、1963年に宮内庁から苗木を提供されたもの。
新たな苗木は、宮内庁から提供を受けた。県は、苗木の植樹環境の整備や育成管理などで3000万円が必要だとし、寄付金を募る。申し込みは、個人は県のふるさと納税サイトから。
100万円以上の寄付をした先着20人に、倒木した「左近の桜」で製作した感謝状を贈る。問い合わせは、県都市整備課(☎︎029・301・4660)へ。