開花予想は東京基準 六地蔵寺《見頃は3月下旬》(茨城・水戸市)
以前の見頃の時期に撮影した六地蔵寺のシダレザクラ

 水戸市六反田の六地蔵寺のシダレザクラの開花予想は、東京の桜の開花予想を参考にして発信している。今年の開花予想日は3月23日で、見頃予想日は同28日。

 市内ではいち早く開花する桜として知られているが、中には、水戸の見頃予想日を参考にやって来て、がっかりして帰る人も。寺のシダレザクラの開花や見頃が、東京とほぼ同じことに気づき、以来、「水戸ではなく、東京の予想日を参考にして」と、案内している。

 同寺の境内のほぼ中央にあるシダレザクラは、樹齢約200年。水戸藩2代藩主の徳川光圀が、満開の様子をめで、漢詩を残したシダレザクラの子にあたる。

 境内のほかのシダレザクラは、さらにその子どもたち。光圀ゆかりの木のサクランボを食べた鳥が、境内に種を落とし、その種が伸ばした芽を、住職の栗原邦俊さん(74)の母親が苗に育て、植えていった。

 桜の総数は、数本のヤマザクラも合わせて約50本になる。

 毎年見ていると、満開だと感じる時が2日ほどある年もあれば、たった数時間の年もあるという。「今年もきっと、きれいに咲いてくれるはず」と、栗原さん。

 

 

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