地元の野球女子指導 日立出身女子野球選手六角彩子さん
六角選手(前列中央)とイバラキスーパーガールズナイン(撮影・長屋陽)

 日立市出身で、埼玉西武ライオンズ公認女子野球チーム「埼玉西武ライオンズ・レディース」に所属する六角彩子さん(29)が7日、笠間市にホームグラウンドがある女子野球のクラブチーム、イバラキスーパーガールズの選手を対象に野球教室を開催した。

 会場は、同市押辺の岩間B&G海洋センター。日立市の野球情報などを発信するフェイスブックページ「Hitachiの野球大好き」が主催した。同ページを管理する同市の斉藤秀光さんは、「地元の野球の盛り上げにほんの少しでも協力できれば」と話していた。

 イバラキスーパーガールズには、県内各地の小中学生20人が所属。それぞれの学校では、陸上部やソフトボール部に在籍しながら、「どうしても野球がやりたい」という思いからチームに所属しているという。男子のチーム相手に公式戦を行うこともある。

 基礎トレーニングから始まった教室で、六角さんが繰り返し指導したのは、声を出すこと。「声を出すと、筋肉がほぐれて体が俊敏になるし、仲間意識が高まって、楽しくなる」と六角さん。

 途中、チームの男性スタッフなどを遠ざけて、円陣をつくって話し込む場面もあった。「男性がいてまずいわけではないけれど、内緒話がチームの心をまとめることもあるから」と理由を話した。

 イバラキスーパーガールズの横須賀千奈さん(日立市立大久保中3年)は、「六角選手は、地元の先輩でもあるし憧れの存在。直接お話を聞いて、勉強になったし、ますます好きになった」と話していた。

 六角さんは中学校まで日立市で過ごし、高校は女子野球部のある埼玉県内の高校に進学した。2010年から4大会連続で、IBAF女子ワールドカップで日本代表に選ばれ、10年大会ではMVPと首位打者に選出された。

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