日立市末広町の市立大久保小学校の中庭にこのほど、この春に卒業した6年生3人の構想がきっかけになった新たなウサギ小屋が完成した。小屋の前には、ウサギと児童が直接ふれあえる「ふれあいゾーン」も設けられている。
3人は、山本恵悟君、安齋僚真君、宮崎陸君。きっかけは、3人が「学校の一角に多くの生物を育てる『大久保グリーンワールド』をつくりたい」という夢を描いたこと。夢を、校長らに打ち明けると話が大きくなり、地域を交えた大久保グリーンワールドプロジェクト実行委員会が発足。児童らは、資金を捻出するための募金活動も行った。
計画はまだ序盤で、小屋の周囲に木を増やしたりして、カブトムシが繁殖するイメージもあるという。
3人は、「ウサギ小屋という1つの形を作れたことがうれしい。後輩たちにも夢を膨らませてほしい」と期待。地域の代表的な立場で活動した岡部光雄さんは、「子どもたちの夢を応援することで地域が一つになれた」と話した。