心を打ってノックアウト 詩のボクシング大会 緒川小で初開催(茨城・常陸大宮市)
それぞれの思いを込めた詩を披露した

 ボクシングのリングに見立てたステージで、自作の詩を朗読し合って表現力などを競う「詩のボクシング」大会が12月21日、常陸大宮市立緒川小学校(児童数89人)で開かれ、1~6年生6人が、それぞれの思いを込めた詩を披露した。

 「詩のボクシング」は、パンチではなく、言葉を交わして、心に響いた方が勝ちというルールで行うもの。大会は全国各地で開かれている。

 同小では毎月、全校児童を対象にした詩のコンテストを行っていて、優秀作品は読売新聞の「こどもの詩」欄などに投稿している。大会は、「声に出して表現する楽しさも味わおう」との齋藤慶一郎校長の提案で、初開催した。講師には、詩人で、茨城大名誉教授の橋浦洋志さんを招いた。

 “闘い”は、赤コーナーチームと青コーナーチームに分かれた団体戦。1人ずつマイクの前に立って発表した。

 交わした言葉は、恐竜の「ティラノサウルスになりたい」という思いを表現したもの、毎日世話をしているニワトリのことを書いた詩など、個性に富んだ。声に強弱をつけたり、ジャンプをしたりしながら、それぞれにに表現した。

 最優秀選手になった伊坂琉騎愛(るきあ)君(6年)は、亡き祖父母の思い出などをつづった詩「流れてゆく」を静かな口調で話し、観客を引き込んだ。「大きな声で、ゆっくり話すことを心がけた」と喜んだ。

 講師の橋浦さんは、「声も個性。この大会をきっかけに、友だちの声を聞きあうことを大切にして」と、アドバイスした。

 

 

 

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