写真甲子園で優秀賞 県立笠間高 メディアアート部の3人(茨城・笠間市)   
3人で制作した組写真を前にする3人。右から川田さん、井桁さん、山本さん

  県立笠間高メディアアート部の3年生3人がこのほど、高校生カメラマンたちが日本一をかけて感性をぶつけ合う「写真甲子園2024(第31回全国高等学校写真選手権大会)」の本戦で、トップから3番目に当たる優秀賞を獲得した。3人は、メディア芸術科で学ぶ川田麻由さん、井桁春花さん、山本康太さん。

 本戦に出場したのは、全国の18校。604校が参加した初戦審査と、地域・ブロック審査を勝ち上がった強豪ばかりだ。

 本戦のメイン会場は北海道東川町。勝負は3人1組の団体戦。各校が同じカメラと機材を使って、同町と周辺の5市町を覆う広大な撮影フィールドで、自由な被写体へ向けてシャッターを切った。各チームが6~8枚の組写真作品を制作して、その出来栄えを競った。

 各チームに課せられたテーマは「またたき」「たいせつ」。笠間高の3人は、それぞれに、町や野山でシャッターを切り、作品を寄せ合った。数千枚単位に及んだ撮影写真から、6~8枚を選ぶのも3人の感性。「1枚、1枚が、すべてに影響し合う。3人それぞれの個性を生かしつつ、まとまりのある組写真にするのは難しいもの」と川田さん。

 優秀賞獲得が決まったとき、女子2人は大粒の涙をこぼしたという。しかし、その裏側では、「もう一歩上へいきたかったという本音もあった」と井桁さん。

 3人は、写真を含めたアートを学ぶ学校へ進むことを決めている。「今回の大きな喜びと少しの悔しさは、カメラマンとしての宝物になると思う」と山本さん。

 

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